ガルリSOLのグループ展「選択の行方」の尹苑が面白い

 東京銀座のガルリSOLでグループ展「選択の行方」が開かれている(10月29日まで)。東京藝術大学金沢美術工芸大学修士課程に在籍する彫刻専攻の院生たち2名ずつが参加する彫刻展だ。


 私には尹苑が面白かった。尹は1993年中国上海市生まれ、アメリカでデザインを学び、現在東京藝術大学大学院彫刻専攻修士課程2年。今回展示しているのは、マネキンが鏡で覆われた階段状の荷物を背負っている立体作品。彼女(尹苑)はそれを友人たちに背負わせて、有楽町駅前や銀座の歩行者天国、地下鉄の駅などに立たせて映像で撮っている。背負っている作品は20キログラムと重たく、階段の角度に合わせて斜めに立たなければならないので、男といえど数分が限界とのこと。短時間だったせいか、そのパフォーマンスは誰からも咎められなかったという。

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「選択の行方」

2022年10月24日(月)―10月29日(土)

11:00-19:00(最終日17:00まで)

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ガルリSOL

東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6F

電話03-6228-6050

https://galerie-sol.com/