藍画廊の衣真一郎展を見る

 東京銀座の藍画廊で衣真一郎展が開かれている(8月7日まで)。本展は銀座・京橋を中心とする現代美術の画廊が共同主催する「画廊からの発言 新世代への視点2021」のひとつで、今回藍画廊は衣真一郎を選んでいる。

 衣は1987年群馬県生まれ、2013年に東京造形大学造形学部絵画専攻領域を卒業している。2014年から2015年にパリ国立高等美術学校交換留学。2016年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻領域修了。2014年に現代HEIGHTSギャラリーDen & ST.で初個展。その後東京ワンダーサイト東京オペラシティアートギャラリーなどで個展を行っている。

f:id:mmpolo:20210731105027j:plain

f:id:mmpolo:20210731105042j:plain

f:id:mmpolo:20210731105056j:plain

f:id:mmpolo:20210731105111j:plain

f:id:mmpolo:20210731105129j:plain

f:id:mmpolo:20210731105143j:plain


 衣は主に風景を描いている。しかしその風景はありふれた描き方ではなく、鳥観図的な見方と遠景を組み合わせている。しばしば画面に古墳が描かれる。道路が大きく俯瞰して描かれるのも特徴だ。この道路は何だろう。道路の両脇には畑らしきものが続いている。農夫が働いている作品もある。わが師山本弘も画面の中に道路を俯瞰的に描いていた。二人に共通するものは何だろう。衣に尋ねてみたい。

 畑などの描き方に造形大学の先輩で講師をしていた堀由樹子の作品を連想した。影響はあるのだろうか。

     ・

衣真一郎展「山と道」

2021年7月26日(月)―8月7日(土)

11:30-19:00(最終日18:00まで)日曜休廊

     ・

藍画廊

東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル2階

電話03-3567-8777

http://igallery.sakura.ne.jp/