東京京橋のギャラリイKで飯島千恵個展が開かれている(10月31日まで)。飯島は1993年埼玉県生まれ、東洋大学文学部インド哲学科を卒業している。美術は内海信彦に師事したようだ。2016年画廊香月で初個展、その後ギャラリイKで2回、そして今回がKでの3回目の個展になる。その他内海信彦の主宰する腿テント公演に何度も参加している。
今回の個展を見て驚いた。見事な作品を展示している。過去2回のギャラリイKの個展も見てきたが、今回の作品は今までと異なり、言うならば脱皮したかのような完成度だ。どこか野見山暁治を連想した。似たような世界を描きながら飯島独自の作品を作っている。
むかし野見山さんに、野見山さんとわが師山本弘の絵は似ていると思うので見てほしいと東邦画廊の山本弘展を見てもらったら、(二人は一切面識がないのに)確かに似ているねと言われ、それは二人のものの見方が似ているということなんだと言われた。それに倣って言えば、飯島と野見山はやはりものの見方が似ているということなのだろう。
飯島が内海に師事したとは言え、ほとんど独学でここまで達成したことは素晴らしい。
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飯島千恵個展「太陽の光が深い海にはとどかない」
2020年10月26日(月)-10月31日(土)
11:30-17:00、金曜日のみ19:00まで、最終日15:00まで
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ギャラリイK
東京都中央区京橋3-9-7 京橋ポイントビル4F
電話03-3563-4578