東京神田のアートギャラリー アンド・レジオンで日影眩展「スペース・ニルバーナ」が開かれている（11月2日まで）。日影は1936年兵庫県生まれ、1976年に法政大学文学部哲学科を卒業している。1994年から2016年までニューヨーク在住、その後東京に住んでいる。1980年に田村画廊で初個展、以来ニューヨークのギャラリーをはじめ様々な画廊で個展をひらいてきた。
今回はすべて段ボールに描いている。段ボールという媒体を強調するためか、断面を見せるような展示であり、表面の一部を剥がして段ボールの中の段々が見えるようにしたりしている。テーマは落下だろうか。空中や水中を人や動物が落下している。必ずしも強い悲愴感が表されているわけではないが、落下といえば9.11を思い浮かべないわけにはいかない。だが画面はサラリーマンが落下していたり、ターザンが動物たちと落下していたり、桃太郎やウサギと亀、サメも落下している。
アンド・レジオンは1年前にオープンした新しい画廊で、神田古本屋街のすずらん通りを西に延長したさくら通りにあり、通りに面した大きなガラス窓から画廊の中がよく見える。「現代アート」と「建築」と「工芸」がテーマだという。
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日影眩展「スペース・ニルバーナ」
2019年10月21日（月）－11月2日（土）
12：00－19：00（最終日16：00まで）日曜祝日休廊
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アートギャラリー アンド・レジオン
東京都千代田区神田神保町2-11 三橋ビル１F
電話03-6722-8807
http://www.legion.co.jp/gallery/
東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線 神保町駅A1・A6出口徒歩2分
