柴田悦子画廊の岩坪賢展を見る

 東京銀座1丁目の柴田悦子画廊で岩坪賢展が開かれている(12月21日まで)。 岩坪賢は1980年大阪府生まれ。2006年武蔵野美術大学大学院日本画コース修了。2009年にアートスペース羅針盤で初個展。これがすばらしかった。それで「第28回 損保ジャパン美術財団選抜奨励展」に推薦された。その後、柴田悦子画廊で個展を2回、ギャラリーゴトウ2nd roomでも個展をしている。


 岩坪は得意なドローイングを生かした制作をしている。岩坪は決して派手な色彩を使わないで、女学生を渋い落ち着いた色彩で描いている。とくに大きな作品がおもしろい。女の子たちは地上から少し離れた空間に投げ出されて浮遊しているかのようだ。この不思議な感覚が岩坪の作品の魅力だと思う。ドローイングの腕は確かだが、それがうまい画家は少なくない。岩坪にはそれに加えて、独特の空間感覚が見られる。



 岩坪の進化の方向が興味ぶかい。
 以前紹介したエントリー
岩坪賢の初個展がすばらしい(2009年2月12日)
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岩坪賢個展
2013年12月13日(金)−12月21日(土)
12:00−19:00(日曜日48:00まで、最終日17:00まで)
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柴田悦子画廊
東京都中央区銀座1-5-1 第3太陽ビル2階
電話03-3563-1660
http://www.shibataetsuko.com/