セッションハウス・ガーデンの工藤洋子展がすばらしい

 神楽坂のセッションハウス・ガーデンの工藤洋子展がすばらしい(9月16日まで)。工藤は1983年東京生まれ、2006年に明星大学造形芸術学科日本画・陶芸専攻を卒業している。2006年にJR奥多摩駅ステーション・ギャラリーで初個展をし、その後奥多摩の画廊で毎年のように個展を繰り返している。銀座では中和ギャラリーで2008年と2009年に個展を開いている。
 工藤の個展を見たのは初めてだったが、優れた作家で驚いた。どんな画家が好きか訊くと、意外にも福田平八郎だという。色彩が小山田二郎を連想させたので、小山田はどうかと訊くと好きだという。
 大小30点ほどの作品が展示されていたが、これらをたった1カ月ほどで描いたというからその創造力に驚いた。いくつかの作風が混在しているが、ここに紹介した10点ほどがとくにすばらしかった。
 9月7日の初日に客が1人だけ、翌8日の午後に行ったのだが、私がこの日の最初の客だという。こんなにすばらしいのに何てもったいない。できるだけ多くの人にみてもらいたい。







 セッションハウス・ガーデンは地下鉄東西線神楽坂駅1番出口を出て、コンビニのサンクスの手前を左に入り、赤城神社の鳥居の前を左折してそのまま100mほど進んだところ。
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工藤洋子展「thermometer」
2012年9月7日(金)〜9月16日(日)
12:00〜19:00(最終日は17:00まで)
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セッションハウス・ガーデン
東京都新宿区矢来町158(2階)
電話03-3266-0461
http://www.session-house.net/