「所沢ビエンナーレ美術展2011 引込線」が開かれている(2)第2会場編

 所沢市の2カ所の会場で「所沢ビエンナーレ美術展2011 引込線」が開かれている(9月18日まで)。昨日に続いて第2会場へ行った報告をする。第2会場の旧所沢市立大2学校給食センターは第1会場から徒歩15分くらい。スタッフに聞けば行き方を教えてくれる。

今は使われていない給食センターだが、建物の中は当時の機器が残されている

篠崎英介の木柱の作品 精密なバランスで組まれている


ミルク倉庫という名のユニットが作った作品、水車の力が次々と伝わっていく

前野智彦の作品、工場の模型のような立体に磁針が組み込まれている

御大・戸谷成雄の作品、ムクの木ではないが中空でもないようだ

清岡雅彦の舟の作品、キーファーの鉛のベッドを思い出したが、これは木彫らしい

利部志穂の金属の籠を組み立てた作品、籠は給食センターで使われていたものだという


2階の部屋に岡崎乾二郎の作品があった、箱の中には伊東屋の原稿用紙に何やら書かれている、標題が「ふたたび、うまれる」、岡崎の署名がある

憑依という。畏れることなく率直にいえば、わたしはいつ、わたしになったのか覚えてはいない。わたしであると気づいたとき、そのわたしの意識はもう、とっくの前からあるもので、〈改めて〉それに気づいた、という風だった。ああ、そうだ、わたしだった。そのとき、わたしはすでに以前から確かに世界に存在していた、わたし、に気づいただけだった。ただそれを意識しなかっただけ、ちょっと忘れていただけで、改めて、それを意識した(気づいた)、そんな風に感じた。(後略)

 この2階には鶴崎いづみの自然木にみせた立体や、田中七星の大量のドローイングが展示されていた。七星って名前は北斗七星から採ったのだろうか。天道虫からではあるまい。
 なお、この美術展のタイトル「引込線」は、プレ展と第1回展が所沢駅前にある、西武鉄道の車輛の引込線を会場にしたことに由来する。
       ・
所沢ビエンナーレ美術展2011 引込線
8月27日(土)−9月18日(日)
10:00−17:00(8/31、9/7、9/12休み)
       ・
第1会場:所沢市生涯学習推進センター
埼玉県所沢市並木6-4-1
(第1会場は航空公園駅東口から徒歩15分、またはバス)
第2会場:旧所沢市立第2学校給食センター
埼玉県所沢市中富1862-1
(第2会場へは第1会場から徒歩15分)

http://www.tokorozawa-biennial.com/