hpgrpギャラリー東京の窪田美樹展 - An image 2 -

 東京渋谷区表参道のhpgrpギャラリー東京で窪田美樹展 - An image 2 -が開かれている(8月18日まで)。窪田は1975年、神奈川県生まれ。2001年に武蔵野美術大学大学院彫刻コースを終了している。
 ギャラリーで配布されるプレス・リリースによれば、主な個展・グループ展は、2006年第3回府中ビエンナーレ、2008年資生堂ギャラリーの第3回shiseido art egg、所沢ビエンナーレ・プレ展「引込線」、2009年第1回所沢ビエンナーレ「引込線」、2010年あいちトリエンナーレ2010など、ほかにここhpgrpギャラリー東京で2009年、2011年、2012年に個展を開いている。
 窪田は、最初の頃、家具や既製品にモルタルなどを使ったミクストメディアの立体作品を作っていたが、最近は写真をパソコンに取り込んでカラープリンターで出力し、それを丸めて立体を作っている。プレスリリースから、

目の前に実在するかたちと、かたちの中に埋もれるイメージを混在させることで強い個性と存在感を放つ窪田の作品は、常に現代彫刻の新しい可能性を示唆しています。/近年、イメージを印刷した紙を握ることでボリュームを持たせ、それらの集積で全体を形作る作品を発表してきた窪田ですが、本展では昨年に引き続き、刺青を撮影し印刷した紙を使用した作品を発表いたします。平面を立体にする矛盾を埋めながら制作された作品は、モチーフを示す像であり、ある人物の身体の部分であり、撮影という出来事の記録でもあります。




 今回は実際の刺青を撮影し、その絵柄を立体に加工している。プレスリリースにあった鯉の立体、また昇り龍も刺青を撮影しそれをプリントアウトした紙を立体に加工している。鳥の立体は鳳凰だろうか。
 初期の家具などを使った立体、中期のベッドや鏡台などをスライスした立体、そして最近のプリントアウトした紙による立体と、窪田は激しい変貌を重ねてきた。この特異な才能はどこへ行くのだろうか。
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窪田美樹展 - An image 2 -
2013年7月26日(金)−8月18日(日)
11:00−19:30(月曜休廊)
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hpgrpギャラリー東京
東京都港区神宮前5-1-15 CHビルB1F
電話03-3797-1507
http://hpgrpgallery.com
東京メトロ表参道駅A1出口より徒歩3〜4分