Oギャラリーの田島直樹銅版画展を見る

 東京銀座のOギャラリーで田島直樹銅版画展「―飛行計画―」が開かれている(11月5日まで)。田島は1968年鹿児島県生まれ、1997年に筑波大学大学院芸術研究科美術専攻を修了し、2012年には同大学で博士号を取得している。1997年にOギャラリーで初個展、その後も同ギャラリーで個展を数回開き、また海外の国際展にも何度も出品している。現在筑波大学芸術系教授。



 田島はシュールレアリズムの版画家だ。今回のテーマは「飛行計画」で、男の背にはトンボの羽や紙飛行機、飛行機の翼などが生えていたり、犬とスフィンクスが合体しているものもある。

 シュールレアリズムでは特異な発想がキモになりが、同時にリアルな描写力も必要となる。どんなに奇抜な発想があっても、描写力に劣ると、特にシュールレアリズムにおいては興ざめとなる。その点、田島直樹はそのどちらもひときわ優れている正に優れたシュールレアリズム作家と言えるだろう。

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田島直樹銅版画展「―飛行計画―」

2023年10月30日(月)―11月5日(日)

12:00-20:00(日曜日のみ11:00-16:00)

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Oギャラリー

東京都中央区銀座1-4-9 第一田村ビル3F

電話03-3567-7772

https://www4.big.or.jp/~ogallery/