銀座の画廊るたんで永井美名展を見る


 東京銀座の画廊るたんで永井美名展が開かれている(12月17日まで)。永井は1982年東京生まれ、2004年に多摩美術大学絵画学科日本画を卒業している。個展は越谷のギャラリー恵風と吉祥寺のギャラリー創に続いて3回目となる。今年豊橋トリエンナーレ星野眞吾賞に入選した。


 作品は和紙に岩絵の具とペンで描かれている。いずれも「包」と題されていて、枯葉の集合を丹念に精密に描いている。ふと野見山暁治の「枯れた葉」や「枯れたもの」などのドローイングを思い出した。永井の優れた描写力がそうさせたのだろう。星野眞吾賞に相応しい画風だと思う。
 大胆で繊細で、永井はこれからどんな方向に進むのだろう。また一人楽しみな作家が現れた。
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永井美名展「−包−」
2011年12月12日(月)〜17日(土)
11:00〜19:00(最終日17:00まで)
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画廊るたん
東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル2階
電話03-3541-0522
http://www.gallerys.jp/town/tokyo/rutan/now.html