東京神田の木の葉画廊で菅谷文雄展が開かれている(11月10日まで)。菅谷は1951年茨城県生まれ、八木沼笙子に師事している。1975年よりギャルリーヴィヴァンや木の葉画廊、永井画廊など多くのギャラリーで個展を行ってきた。菅野は枯木や枯花などを精密に描いている。
DMには、「シナベニヤ板を使い、インディゴブルーなどの数色を重ねた深い地色に、趙細密の描写で、生命の涯の美しいものたちが浮かびあがる菅谷文雄の世界です」と紹介されている。
菅谷は枯枝や切り株など標本のような世界をそのごく細部にわたって描き込んでいく。ガッシュ(不透明水彩)を塗り重ねて深い色を生み出しているという。今回は出品されていないが、以前は打ち捨てられた小鳥の巣も描かれていて、細部まで描き尽くされたようなそれが印象に残っている。
すでに生命を失なったモノたちがこんなにも美しいのかと、その意外性に驚かされる。
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菅谷文雄展―宇宙の黒―
2021年11月1日(月)―11月10日(水)
11:30-18:30(最終日16:00まで)会期中無休
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木の葉画廊
電話03-3256-2047
JR新日本橋駅6番出口より徒歩2分、神田駅東口より徒歩5分
地下鉄銀座線三越前駅より徒歩6分