ギャラリー58の山下耕平展がおもしろかった

 ギャラリー58で先週開かれていた山下耕平展がおもしろかった。山下は1984兵庫県生まれ、2007年に佐賀大学文化教育学部デザイン専攻を卒業している。東京では初個展だが、3月に開かれた「VOCA展2011」に選ばれている。


 作品は見たとおり過剰でポップなイメージが充満している。隅々まで描きこまれ、埋め尽くされた膨大な人物たち、これは何だろう。作家は無口でおとなしそうな印象だ。実年齢よりもっと若く見える。この若者がこんなに過剰なイメージを持っているのか!
 好きな作家を尋ねると、大竹伸朗だという。なるほど。ボッシュなんかも好きなのかもしれない。横尾忠則にも通じるところがあると思う。この若さで、これだけ自分の画風を確立しているのは大したものだ。どんな風に進んでいくのか注目していきたい。
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山下耕平展
2011年4月4日(月)〜4月9日(土)
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ギャラリー58
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4階
電話 03-3561-9177
http://www.gallery-58.com