渡辺兼人写真展「忍冬・帰還」が開かれている


 渡辺兼人写真展「忍草・帰還」が水道橋のギャラリーメスタージャで開かれている(4月16日まで)。渡辺兼人の写真「忍冬」については、日本カメラに掲載されていたのを紹介した。
日本カメラに掲載された渡辺兼人の「忍冬」(2011年1月19日)
 想像していたよりずっと小さな印画紙で、「忍冬」が大全紙サイズ、「帰還」が四つ切サイズだった。ギャラリーのホームページから、

渡辺兼人は1970年代から、東京や地方の街の風景を中判サイズのカメラ、モノクロフィルムで撮り続けています。

今回の『忍冬』は琵琶湖・沖島周辺を5×7の大判フィルムサイズで撮影、『帰還』は約30年ぶりに『既視の街』(第7回木村伊兵衛賞受賞)を撮影した場所とほぼ同じエリアを同じく6×6で撮影したものです。どちらもモノクロの風景ですが、同じ作家が撮影したものでもフィルムサイズをはじめ、その成り立ちはまったく異なっています。

『忍冬』では渡辺がこれまでほとんど使用したことのなかった大型カメラを使用することで、何がどう変化し、あるいは変化しないのか、『帰還』では30年という時間的な隔たりはどう作用しているのか、していないのか・・・。

 大判フィルムで撮影したと聞いていたのでプリントサイズも大きいかと思っていた。「帰還」が「既視の街」と同じエリアを撮影したものだとも知らなかった。そのつもりで、もう一度見に行きたい。
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渡辺兼人写真展「忍冬・帰還」
2011年3月28日(月)〜4月16日(土)
13:00ー19:00(日曜休廊)
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ギャラリーメスタージャ
東京都千代田区西神田2-3-5 千栄ビル1階
電話03-6666-5500
http://www.gallerymestalla.co.jp/