杉原民子のドローイング


 杉原民子のドローイングが好きだ。特にこのDMハガキの作品が気に入っている。猫を描いていると思っていた。杉原に聞くと狼だという。なるほど、猫にしては顔が長い。猫と狼と区別がつかないこの絵がいいのですか? そう聞かれたら、なぜか分からないけどとてもいいのですと答えよう。
 ギャラリー回りを始めて18年になる。おそらく3万以上の個展を見てきた。良かった個展のDMハガキはファイルしている。それがもう3,000枚近く溜まった。見たものの数%だ。保存しておくのは原則として実際に会場に足を運んで見た個展に限った。この杉原のハガキは2005年9月のさいたま市のギャラリーぬくぬくでの個展の案内だ。見てもいない個展のDMを保存しているのは惜しくて捨てられないからだ。何度見てもとてもいい。