リチャード・ロングの作品の展示方法

 東京都現代美術館の常設展にリチャード・ロングの小枝の作品が展示されることがある。現在の常設展でも久しぶりに展示されている。これを初めて見たのはまだ東京都現代美術館ができる前の東京都美術館の現代美術の企画展のときだった。草間弥生のペニスのボートも展示されていた。
 リチャード・ロングの小枝の作品は、100本ほどの小枝を床に並べたもの。4列くらいに並べ全体が矩形になっている。最初に見たときからこの並び方について作家がどのように指示しているのか気になっていた。それで今回学芸員に質問した。
 最初にロングが並べた時のモノクロ写真があるのだという。また小枝は列ごとに別々の箱に入れられている。写真を見ながら学芸員が並べているのだ。写真を見ながら並べるんですが、小枝と小枝の厳密な間隔は指示されていないので正確には分からないのです。
 東京都美術館の現代美術の企画展は当時好きだった女性との初デートで行ったのだった。結局、初が最後になってしまったけれど。何でデートでこんな所へ行ったのだろう。彼女もつまらなそうだった。
 後日その時のことを思い出して書いた詩「オリーブの木陰」(2006年6月16日)