田端麻子の不思議な個展

 銀座1丁目のOギャラリーUP・Sで田端麻子の個展が開かれている(11月8日まで)。田端麻子は不思議な絵を描く画家だ。一見すると岸田劉生のような少し古い近代絵画を思わせる。しかし色彩は現代のものだ。あるいは中村正義をを連想するかもしれない。多くの画家たちが彼女の絵を巧いとほめている。
 大きな作品に蛇が描かれている。線の形が蛇のようだったので眼を描き入れたと言う。左側に赤い鉄橋が描かれているが、この辺で渡れたらいいなと思って描き加えたとのこと。滝が落ちていてその手前に女の子が座っている。真中には変な動物も描かれている。遠くには海が描かれ、その向こうに岬があるようだ。描いていってはみ出したら紙を足して描き続けるらしい。自由自在なのだ。鮮やかで強烈な色彩、特に赤が彼女の特徴でもある。



横長の作品なので左右に分けて掲載してみた。

これはこけしの屏風

立体作品も作っている

「まいごでしかも雨」

ブラックホールのある部屋」
キャンバスに穴が開いている。よく物がなくなる家なんだそうだ

田端麻子展
11月2日(月)〜8日(日)
12:00〜20:00(日曜日11:00〜15:00)
OギャラリーUP・S
東京都中央区銀座1-4-9 第一田村ビル3階
電話03-3567-7772
http://www4.big.or.jp/~ogallery/