ギャルリーためながの菅原健彦展を見る

 東京表参道のギャルリーためながで菅原健彦展「流転」が開かれている(2月8日まで)。菅原健彦は1962年東京生まれ、1989年多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業している。1991年に東京セントラル絵画館で初個展、1994年亜細亜大学太田耕造記念館の壁画「円形のジャングルジム」を完成させる。1995年、ドイツに1年間海外研修。2004年日経日本画大賞受賞。2011年ギャルリーためながと契約。2025年7月取材中の山で滑落死、享年62。

 画廊によると、今秋パリで個展が計画されていて、そこに出品予定の新作などを展示しているという。・



 菅原とは昔銀座の画廊で何度か会い作品を見ていた。30年ほど前にギャラリーイセヨシのグループ展に展示していた円形のジャングルジムのドローイング(スケッチ)が忘れられない。空間の描写が見事だった。欲しいと思ったが10万円ほどするのであきらめた。その後円形のジャングルの本画も見たが、ドローイングの方が良かった。

 優れた若手画家だと思っていたが、ギャラリー桜の木など企画画廊が取り上げるようになってあまり見る機会がなくなった。2011年ためながと契約とあるので、それからは時々ためながで見ていた。ためながはフランスにも支店があり、フランスの顧客にも人気があるようだった。

 ただ、近年は私の知っている菅原の絵とは異なり、まるでコールタールを流し込んだようなマチエールを作っていて、パリではこんな絵が人気があるのかと見ていた。私の好きだった若い頃の清新な作品とは違っていた。

 去年ニュースで菅原が山中で亡くなったと知って、心臓麻痺か何かなのだと思っていたら、滑落死とのことだった。画廊に飾られている遺影を見て、穏やかでシャイだった菅原を思い出した。ご冥福を祈ります。

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菅原健彦展「流転」

2026年1月17日(土)-2月8日(日)

11:00-19:00(日曜・祝日17:00まで)

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ギャルリーためなが

東京都港区南青山6-5-39

電話03-3573-5368

https://www.tamenaga.com/ja/