
山本弘「赤石林道」、油彩、F4号(24.2cm×33.3cm)
1967年、山本弘が37歳の時の作品。この年、山本は友人たちとできたばかりの赤石林道へスケッチ旅行に行った。赤石林道は喬木村から上村へ抜ける林道。曲がりくねった山道の連続だ。
山を削って作られた道が大きく右に曲がっている。削られた山肌が赤土の茶色で新しい道であることを示している。木には赤い花が咲いている。轍が見えるのは未舗装なのだろうか。空は一面灰色に塗られているが、このパレットナイフで描かれた空の筆触はまさに山本弘の特徴だ。
10月に開くギャラリー檜での個展に展示する予定。