東京オペラシティアートギャラリーの大久保紗也展を見る

 東京初台の東京オペラシティアートギャラリーで大久保紗也展が開かれている(10月2日まで)。大久保紗也は1992年福岡県生まれ、2015年に京都造形芸術大学芸術学部美術工芸科油画コースを卒業し、2017年同大学大学院芸術研究科芸術専攻修士課程ペインティング領域を修了している。20018年にWAITINGROOMで初個展、以来三越本店やA/Dギャラリーなどで個展を開いている。

 大久保の製作方法について、東京オペラシティアートギャラリーの野村しのぶが書いている。

画面を縦横無尽に走る線は、疾走感ともいうべき勢いを感じさせる。しかしそれは即興で描かれたものでも、スピードに任せて引かれたものでもない。(……)日々線描によるドローイングを欠かさない大久保は、そのなかから一枚を選び、縮尺こそ違えどできる限りそれを忠実にキャンバスに写す。ここで言う「写す」とは、キャンバスにアクリル絵具を塗りやすりをかけてつくった下地の上に、ドローイングの線の通りにマスキングテープを貼る作業で、線の太さや途切れ、かすれまで再現する。その上をスキージによって油絵具で塗りつぶし、描画を重ねる。テープを剥がすことでようやく現れるのが冒頭の線なのである。



 あまり他では見ないユニークな制作方法だと思う。さて、それがどこまで成功しているか、いささか微妙なところではある。

 これは東京オペラシティアートギャラリーのプロジェクトNのシリーズで、若手画家を取り上げて紹介する企画だ。企画は良いのだが、見るためにはチケットを購入することが必要だ。現在は難波田龍起展が開かれており、その入場料が一般1,600円となっている。1,600円払わないと大久保紗也展も見ることができない。以前寺田小太郎さんが存命の頃は、常設展とプロジェクトN展は200円で見ることができた。またその頃のようにはできないものか。

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大久保紗也展

2025年7月11日(金)-10月2日(木)

11:00-19:00(月曜日休館)

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東京オペラシティ アートギャラリー

東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル3F

ハローダイヤル050-5541-8600

https://www.operacity.jp/ag/