東京入谷のいりや画廊で丸山芳子展「地の脈 Veins Beneath」が開かれている(6月28日まで)。丸山芳子は福島県生まれ、1981年に創形美術学校造形科を卒業している。ギャラリー21+葉、なびす画廊、秋山画廊、藍画廊、ギャラリー檜などで個展を繰り返し、2011年からはプロジェクト「精神の〈北〉へ」を主宰している。板橋区立美術館のグループ展や東京都美術館の都美セレクション展にも参加している。また海外では、リトアニア、ノルウェイ、アイスランド、スコットランドで展示を行っている。
ギャラリーのホームページに掲載されている丸山の言葉、
私たちが生きる地球の表層は、地殻活動や気象的現象、戦争や繁栄を含むヒトの営みによって、その姿を変える。しかし、変わりゆく地表の下に意識を向けると、そこには幾層にも深さを変えて地下水が流れている。想像してみる。地下水脈に向かって地球表層の各地から触手のような根が降り、その地域にとって適する水脈を探し当てて地域性を醸成している様子を。そうであるなら、遠く離れた地に育まれた精神文化同士が水脈を共有していて、共鳴するのではないだろうか? 地野菜や地酒が産地の水や土や気候によって特色を持つように、人も、生きている地の食や精神文化や経験によって人格を為す。そして、共鳴する相手を求めるだろう。たとえ地表が不寛容の末に荒廃しても、共鳴を求める人の精神は脈々と流れ続けると信じたい。








広いギャラリーの床に青い糸のような網のようなものが広がり、天井からはクラゲのようなものが12体吊り下げられている。
丸山の展示を何度も見ているので、床の青い糸/網は地下水、天井から吊り下げられているものは木の根であることが分かった。「地表の下(……)には幾層にも深さを変えて地下水が流れている。(……)地下水脈に向かって地球表層の各地から触手のような根が降り、その地域にとって適する水脈を探し当てて地域性を醸成している」
ギャラリーの空間が、地下水脈と植物の根が形造る地下の空間に変わっている。
また2階展示会場SP2138には丸山のドローイングが展示されている。
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丸山芳子展「地の脈 Veins Beneath」
2025年6月16日(月)-6月28日(土)
11:30-19:00(6/21は17:30まで、最終日16:00まで)日曜休廊
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いりや画廊
東京都台東区入谷2-13-8
電話03-6802-8122
※東京メトロ日比谷線入谷駅出口1または出口3より徒歩8分または7分