東京京橋のギャルリー東京ユマニテで村井進吾展「トキノス――なかに黒」が開かれている(4月26日まで)。村井進吾は1952年大分県生まれ、1978年に多摩美術大学大学院美術研究科を修了している。主な個展として、ギャラリー山口、愛宕山画廊、そして東京ユマニテでは2002年から今回で11回目となる。2016年には伊勢現代美術館で個展が開かれている。
ギャラリーのホームページより、
3年ぶりとなる今回の新作展では、「トキノス」と題された作品シリーズを展示いたします。2009年に発表された「黒体」以来、表面を基盤の目のように細かく削るシリーズを発表してきましたが、今回は石を割る際に使われたドリルの跡が残された荒々しい岩肌が目を引きます。しかしよく見ると表面は細かく削られており、石を割った時のままの岩肌とは色や質感が異なる事がわかります。内と外への関心が新たな石の表情を生み出した今回の作品では、黒御影石の大作4点に加え、小品も発表いたします。






ギャラリーには4つの大きな黒御影石の立体作品が設置されている。一見あまり加工していないようなぶっきらぼうな印象の四角い石の塊だ。しかし、よく見れば「石を割る際に使われたドリルの跡が残された荒々しい岩肌」で、「表面は細かく削られており、石を割った時のままの岩肌とは色や質感が異な」っている。
そのような、ある意味最小限の加工(?)で、豊かな表情を生み出している。
小品も並んでいたが、こちらはきちんと造形されたものだった。
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村井進吾展「トキノス――なかに黒」
2025年4月7日(月)-4月26日(土)
10:30-18:30(日曜日休廊)
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ギャルリー東京ユマニテ
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
電話03-3562-1305