東京銀座のギャラリー広田美術で阿部ふみ展「琴線のドローイング」が開かれている(9月7日まで)。阿部ふみは1980年東京生まれ、2007年に東京芸大美術学部油画専攻を卒業している。2011年みゆき画廊で初個展、その後広田美術で個展を繰り返し行っている。
ギャラリーのホームページから、
彼女が長らく描いてきた「顔」からより深層部分にある抽象的な「琴線」をテーマにした今回の展覧会では、「皮膚のドローイング」「水の中で呼吸する」というタイトルで描かれたふたつの作品群からなる新作を発表させていただきます。
紙に鉛筆で線を引いては消し、その上にまた線を引く、という行為が納得のいくまで幾度も繰り返された抽象的な新作は、鉛筆だけではなく色鉛筆、クレパス、水彩などを用いており、いずれも優しく奥行きのある異空間が表れていて、彼女の感じている精神的な琴線を映し出しているように感じます。
いつもの「顔」シリーズでなく抽象的な作風に変わっていて驚いた。しかし、この新しいドローイングが素晴らしい。やはりこんなに優れた資質を内包していた画家だったのだ。ガラッと変わってそれがやはり優れた造形なのに驚きつつも納得していた。
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阿部ふみ展「琴線のドローイング」
2024年8月23日(金)-9月7日(土)
11:00-19:00(土曜日18:00まで)8/4-8/19夏期休廊、日・月休廊
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ギャラリー広田美術
東京都中央区銀座7-3-15 ぜん屋ビル1F
電話03-3571-1288