藍画廊の番留京子展を見る

 東京銀座の藍画廊で番留京子展が開かれている(3月4日まで)。番留は富山県生まれ。1985年、創形美術学校を卒業している。1986年、ギャラリー青山で初個展。以来多くのギャラリーで個展を開いてきたが、ギャラリー・オカベが閉廊するまではそこがホームギャラリーだった。しかしここ3年間は藍画廊で個展を開いている。

 番留は大きな木版画を作っている。右手の壁面一杯の作品は左右5,280mm、天地が1,620mmある。大きな天狗の巨大な鼻にツタが絡みついている。

上の作品の一部

上の作品の一部



 番留は和歌山県の熊野に住んでいる。熊野の山道をガイドする仕事もしているようだ。その自然が作品に取り込まれているのだろうか。もしかしたら天狗も龍も熊野で出会っているのかもしれない。

 いつも楽しい世界を構築しているのだ。

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番留京子展

2023年2月20日(月)-3月4日(土)

11:30-19:00(土曜日は18:00まで)日曜休廊

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藍画廊

東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル3階

電話03-3567-8777

http://igallery.sakura.ne.jp/