東京都美術館で「眼差しに熱がこぼれる」が開かれている(7月1日まで)。本展は「都美セレクション2022」のひとつで、金田実生、高橋大輔、長谷川友香、丸山直文が参加している。企画の金森千紘によると、「
本企画は、絵画だけで構成された展覧会を見たい、というとてもシンプルな思いを出発点としています。現在では「絵画」と一言で言っても、キャンバスや紙に描かれたものだけを指すわけではありません。今回は、関連イベントである公開講座も含めて「眼差し」を一つの基点として考えたいと思います。(後略)
丸山直文は1964年生まれ。水を含んだ綿布にアクリル絵具を染み込ませて描くステイニングという技法を用いている。モーリス・ルイスと同じ技法だが、ルイスが抽象なのに対して丸山は具象画を描いている。
金田実生は1963年生まれ。紙を支持体として油彩やドローイングを制作している。
高橋大輔は1980年生まれ。ちらしによると、「作品はすべて油絵具を使用しており、また完成予想を設定しない、独自のメソッドで創作を進める。近年は西欧絵画などに限らず、日本の洋画、日本画、書へもアプローチした、多彩な作品展開を見せている」とある。
長谷川友香は1981年生まれ。「本物と偽物との複雑な関係性の中に人間の営みの本質を表現している」とある。残念ながら撮影不可だったので、ちらしの写真を掲載する。これはモンドリアンを引用している。
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「眼差しに熱がこぼれる」
2022年6月11日(土)―7月1日(金)
9:30-17:30(金曜日は20:00まで)
東京都台東区上野公園8-36
電話03-3823-6921