東京入谷のいりや画廊で奥田誠一個展「surface」が開かれている(4月23日まで)。奥田は国立滋賀大学教育学部を卒業している。年齢は50歳代らしい。主に関西方面の画廊で発表してきた。東京では初個展となる。
奥田は焦がした和紙を人型に貼り込んで立体作品を作っている。焼け焦げた和紙には穴が開いており、立体作品が「surface=表層」で成立していることを示している。
ポーズはいずれも静態的で動きが少ない。それを補うためにインスタレーションの形式を採っているのだろうか。焦がした和紙を使って立体作品を制作するという技法は他にあまり例を見ないのではないか。関西から登場したユニークな立体造形作家に注目したい。
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奥田誠一個展「surface」
2022年4月11日(月)―4月23日(土)
11:30-19:30(最終日16:00まで)日曜休廊
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いりや画廊
東京都台東区北上野2-30-2
電話03-6802-8122