東京上野入谷のいりや画廊で姫野亜也石彫刻展「遠景」が開かれている(12月11日まで)。姫野は1990年大分県生まれ、2012年に武蔵野美術大学彫刻科を卒業し、2014年に同大学大学院美術専攻を修了している。2013年にいりや画廊で初個展、ついで2015年にもいりや画廊で個展をしている。
姫野は最初内部に空洞があるような作品を作ってきた。今回は入口近くに「香箱」と題された立方体の作品がある。蓋があるような形だが、中は空洞なのだろうか。
奥にある「神無月」と題された大きな作品は不思議な形をしている。画廊HPの学芸員の薗浦眞佐子の解説によると、
黒御影石に埋め込まれた折り鶴が展覧会の中では見ることができます。それは埋め込まれているもののゆったりと流れ動きだしそうな様です。また折り鶴本来の直線的で端正な美しさではなく、緩やかに柔らかい印象を受けるように姫野は表層を一打一打仕上げます。
なるほど折鶴がイメージされているのか。
小品では石斧をモチーフにした石斧の彫刻が6点、壁面に展示されていた。
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姫野亜也石彫刻展「遠景」
2021年11月29日(月)―12月11日(土)
11:30-19:30(最終日16:00まで)日曜休廊
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いりや画廊
東京都台東区北上野2-30-2
電話03-6802-8122