東京銀座のうしお画廊で森岡純展―時を紡ぐ―が開かれている(11月20日まで)。森岡は今年71歳、東京藝術大学を卒業している。
森岡はキャンバスに和紙や布を貼って複雑なマチエールを作っている。今回、厳しい感じの抽象画が並べられている。しかし、とくに和紙を張り込んだ作品は、和紙の作る皺が地形のようにも葉脈のようにも毛細血管のようにも見えて、厳しい表情の冷たい抽象画のようでありながら、どこか有機的な世界を連想させて興味深い作品になっている。
ほとんど正方形のキャンバスで、そのことも何か森岡の真摯な姿勢を想像させる。
なお、写真家の森岡純とは同名ながら別人である。
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森岡純展―時を紡ぐ―
2021年11月15日(月)―11月20日(土)
11:30-19:30(最終日17:00まで)
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うしお画廊
東京都中央区銀座7-11-6 GINZA ISONOビル3F
電話03-3571-1771