東京吾妻橋のギャラリーアビアントで高橋理和展「軽さについて」が開かれている(5月30日まで)。高橋は1953年京都府舞鶴市生まれ、1972〜73年にスペインマドリッドプラド美術館において模写の勉強をしている。1977年東京造形大学美術学部油絵科卒業。個展は銀座のギャラリー手、ギャラリーQ、なびすギャラリー、ギャラリーゴトウ、小金井のギャラリーテムズ、六本木のShonandai My Gallery、吉祥寺のギャラリー絵の具箱などで繰り返し行っている。
デザインの仕事もしていて、今回もDM葉書のデザインは高橋自身で行っている。だがデザインの仕事は絵画作品にはあまり影響していないのではないか。デザインというのは秩序なのだ。デザイナーを本業にしている作家はややもするとそれが作品に影響し、作品が秩序づけられ器用にまとまった印象を受けがちだ。
今回は展示していないが、高橋は時々奇妙な作品、レリーフを出品することがある。そんなのを見ると、内面に制御しがたい非常なものを抱えているのかもしれないと想像してしまう。
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高橋理和展「軽さについて」
2021年5月21日(金)―5月30日(日)
11:00-19:00(日曜日・最終日17:00まで)
(DM葉書に「5/21(金)~31(日)」とあるのは、「~30(日)の誤り」
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ギャラリーアビアント
電話03-3621-0278
※浅草駅から徒4分