東京都荒川区のうつゆみこアトリエで、うつゆみこ写真展「ネタ帖 花蓮 瑠美衣さん」が開かれている。不思議なタイトルだが、「ネタ帖」というのは、高校生の頃から書き込んでいるネタ帖のことで100冊ほどあるという。ただ、今回私は見なかった。
「花蓮」というのは、今年の春にひと月二人の子どもを連れて滞在制作した台湾の花蓮での写真を展示している。
「瑠美衣さん」は、近所に住んでいた女性の名前で、東京芸大の大学院生かつ古物商見習いの若い日本人の女の子で、彼女の部屋にあった品物を借りて撮影したとのこと。脳みその模型を昆虫が這い廻っている写真があったが、その脳みその模型などが彼女から借りたもののようだった。
話してみると虫なども好きで、変わったものと組み合わせて撮影している。お父さんの飼っている亀を被写体にした写真集もあった。
総じて身近なものや植物などと本来無関係なものを組み合わせて撮影しているような印象があった。その点で魚を組み合わせてグロテスクなオブジェを作って撮影している今道子の仕事に共通するものを感じた。
写真は部屋の壁一面に張り巡らされている。昔CAMPという写真専門の画廊で撮ったばかりの写真を画廊中に張り巡らして写真展を繰り返していた北島敬三を思い出した。
・
うつゆみこ写真展「ネタ帖 花蓮 瑠美衣さん」
2020年10月17日(土)-11月3日(火)(10/21-25、28-30は休み)
11:00-夕方まで(日によって異なる、ツイッターに詳細が表示されている)
・
うつゆみこアトリエ
東京都荒川区荒川6-47-3 グリーンコーポ203号
電話090-1210-0942
ツイッター @utsuyumiko
メール utsuyumiko@yahoo.co.jp
※会期は11月3日までとなっているが、11月7日まで延長すると言っていた。ツイッターなどで確認されたい。
アトリエまでの順路:東京メトロ千代田線町屋駅3番出口を出て目の前の信号を渡り、パチンコ店とつけ麺屋の間の道を直進後3分、佐々木接骨院を見て右折、「かき道」という飲み屋の先を左折、すぐの細道を左折、50m先に見えるクリーム色の壁に赤い郵便受けのアパート、2階の一番奥の部屋