Stepsギャラリーの十河雅典展「2020・77歳の自我像」を見る

f:id:mmpolo:20200923214642j:plain


  東京銀座のStepsギャラリーで十河雅典展「2020・77歳の自我像」が開かれている(10月3日まで)。十河は1943年東京生まれ。1969年に東京芸術大学を卒業している。タイトルが「77歳の自我像」だが、若い頃からの自我像、15歳、19歳、32歳、57歳、65歳や現在の77歳の自我像まで並んでいる。

 画廊主の吉岡がブログに書いている。

十河作品の特徴の一つにユーモアというものがある。諧謔、皮肉といった毒のある笑いといったらいいのだろうか。作品のあちこちに滑稽駄洒落の余裕がある。しかし、その奥には切羽詰った思想と情熱が垣間見えるのであるが、今回の「自我像」にはユーモアが見られない。

http://stepsgallery.cocolog-nifty.com/

 以前十河について私も次のように書いた。「十河の作品は篠原有司男を思わせる一面があるものの、篠原より品があり洗練されているように思う」と。

f:id:mmpolo:20200923214708j:plain

f:id:mmpolo:20200923214725j:plain

f:id:mmpolo:20200923214740j:plain

f:id:mmpolo:20200923214756j:plain

77歳の自我像

f:id:mmpolo:20200923214843j:plain

37歳の自我像

 黄色い作品は画面いっぱいに植物を貼り付けている。そのような作品は十河独特のものではないが、洗練されていて完成度が高く、優れた作品だと思う。

      ・

十河雅典展「2020・77歳の自我像」

2020年9月23日(水)-10月3日(土)

12:00-19:00(土曜日は17:00まで)日曜休廊

     ・

Steps Gallery(ステップス・ギャラリー)

東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル5F

電話 03-6228-6195

http://www.stepsgallery.org

東京メトロ銀座駅B1・B2出口より徒歩1分