東京銀座のStepsギャラリーで十河雅典展「2020・77歳の自我像」が開かれている(10月3日まで)。十河は1943年東京生まれ。1969年に東京芸術大学を卒業している。タイトルが「77歳の自我像」だが、若い頃からの自我像、15歳、19歳、32歳、57歳、65歳や現在の77歳の自我像まで並んでいる。
画廊主の吉岡がブログに書いている。
十河作品の特徴の一つにユーモアというものがある。諧謔、皮肉といった毒のある笑いといったらいいのだろうか。作品のあちこちに滑稽駄洒落の余裕がある。しかし、その奥には切羽詰った思想と情熱が垣間見えるのであるが、今回の「自我像」にはユーモアが見られない。
http://stepsgallery.cocolog-nifty.com/
以前十河について私も次のように書いた。「十河の作品は篠原有司男を思わせる一面があるものの、篠原より品があり洗練されているように思う」と。
黄色い作品は画面いっぱいに植物を貼り付けている。そのような作品は十河独特のものではないが、洗練されていて完成度が高く、優れた作品だと思う。
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十河雅典展「2020・77歳の自我像」
2020年9月23日(水)-10月3日(土)
12:00-19:00(土曜日は17:00まで)日曜休廊
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Steps Gallery(ステップス・ギャラリー)
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル5F
電話 03-6228-6195