東京銀座の藍画廊で大場さや展「ある日の地面-the ground of one day」が開かれている(8月29日まで)。大場は1980年宮城県生まれ、2006年に東北芸術工科大学大学院彫刻領域を修了している。2015年Hasu no hanaで初個展。
タイトルの「ある日の地面」のように、大場は地面の再現にこだわる。円筒形の作品はその形に地面を掘り出したという設定。表面の凸凹が地表面を再現している。それをコンクリートで作り、漆や真鍮粉、ホワイトセメントで加工している。テーブルの作品は地上と地中を表している。地表には雑草が芽生え、地下には根が張っている。また側溝に枯葉が堆積している作品もある。拾った枯葉を漆と真鍮粉で加工したもので、およそ4,000枚使っているという。虫食い葉っぱの金継ぎなんていう面白いものもあった。これは額装されている。
また底のない箱の作品もあった。これはジャッドを思わせる。
DM葉書
地面などという身近なものを、あたかもそのまま切り出して再現したかように綺麗に作品化している。DM葉書の写真のように作品としての完成度も高い。
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大場さや展「ある日の地面-the ground of one day」
2020年8月24日(月)―8月29日(土)
11:30-19:00(最終日18:00まで)
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藍画廊
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル2階
電話03-3567-8777