Stepsギャラリーの勝田徳朗展「営みの在処」を見る

 東京銀座のStepsギャラリーで勝田徳朗展「営みの在処」が開かれている(3月21日まで)。勝田は1953年千葉県生まれ、1977年に東京造形大学造形学部美術学科を卒業している。ルナミ画廊を始め各地の画廊でもう30回以上個展を繰り返している。以前SPCギャラリーで行なった本多真理子との二人展をここに紹介したことがある。
 まず壁に取り付けた小さな台に展示している金槌のオブジェが面白かった。古道具として入手した錆びた金槌を研磨して作品を作っている。レディーメイドにちょっとだけ手を加えて作品に変えている。その塩梅というかズレが絶妙だと感じた。
金槌のオブジェは8個あったが、撮影に失敗してピンボケになってしまった。金槌のほかに、和釘と犬釘があってこれも面白かった。

f:id:mmpolo:20200319204434j:plain

f:id:mmpolo:20200319204446j:plain

f:id:mmpolo:20200319204459j:plain

 卵型のオブジェも面白かった。透明な卵型のアクリルの中に細い木を断面を見せて入れてあるのだと思ったら、アクリルのケースなど使われていなかった。木の断面が滑らかにアールを描いているので、そこにケースがあるのかと思ってしまった。見事な造形作品だ。

f:id:mmpolo:20200319204525j:plain

f:id:mmpolo:20200319204538j:plain

 ほかに細い鉄板を叩いて螺旋にしたものや、おっぱいのような木の造形、鉛の板をキャンバスに貼ったものなどがあった。

f:id:mmpolo:20200319204603j:plain

f:id:mmpolo:20200319204618j:plain

f:id:mmpolo:20200319204631j:plain

     ・
勝田徳朗展「営みの在処」
2020年3月16日(月)―3月21日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
     ・
Stepsギャラリー
東京都中央区銀座4-4-13琉映ビル5F
電話03-6228-6195
http://www.stepsgallery.org