東京神田のアートギャラリー環で野津晋也展「指の銀行」が開かれている(10月27日まで)。野津は1969年島根県松江市生まれ、1992年に鳥取大学農学部を卒業した。さらに2000年に東京芸術大学美術学部油画専攻を卒業し、2002年に同じく東京芸術大学大学院油画専攻を修了している。今までにアートギャラリー環や表参道のMUSEE Fなどで個展を行っている。野津は現在の日本では数少ないシュールレアリズムの画家だ。
野津は水彩でおおまかな色を塗り、その形に合わせてペンで形を描くという。水彩で描かれたあいまいな形を活かして、その偶然の形をも利用して絵を完成させている。またしばしばビルを描いているが、子どもの頃から建物が好きで描いているという。俯瞰した構図というのも変わらない。建物からは手が伸びてきたり、ナイフやフォークがぐにゃりと曲がっていたりする。
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アートギャラリー環は、JR神田駅東口を出て中央通りを右折し(三越方向へ向かい)、カメラのキタムラの先を右折、すぐに老舗の蕎麦屋「砂場」があり、その手前を左折するとすぐ。(徒歩3−4分)
あるいはJR新日本橋駅または地下鉄三越前駅下車、連絡通路にて2番出口より徒歩3−4分
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野津晋也展「指の銀行」
2019年10月14日(月)−10月26日(土)
11:00−18:30(最終日は17:00まで)日曜日休廊
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アートギャラリー環
東京都中央区日本橋室町4-3-7
電話03-3241-3920
http://www.art-kan.co.jp/