コバヤシ画廊の太田三郎展「折鶴焼」を見る

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 東京銀座のコバヤシ画廊で太田三郎展「折鶴焼」が開かれている(8月17日まで)。太田は1950年山形県生まれ。1971年に鶴岡工業高等専門学校機械工学科を卒業している。1980年よりシロタ画廊をはじめ個展を多数開いている。
 今回のテーマは「折鶴焼」。長崎原爆資料館に寄せられる数多くの千羽鶴は1年間展示された後古紙として回収されてリサイクルされるが、再生紙に利用されるもの以外は廃棄される。太田は長崎県波佐見高校の生徒を対象にしたワークショップで、捨てられる千羽鶴を利用した作品制作を提案したところ、折鶴を燃やした灰を釉薬にした陶芸作品をつくろうということになった。
 そして灰を釉薬に使ったA5サイズの陶板づくりに取り組んだ。切手シート状に構成した作品には生徒の氏名や学年、制作意図を記してある。その陶板を撮影し今回の切手シート作品を制作した。太田の「POST WAR シリーズ」の12作めになる。

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太田三郎展「折鶴焼」
2019年8月5日(月)-8月17日(土)
11:30-19:00(最終日17:00まで)8/12、13、14日休廊
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コバヤシ画廊
東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1
電話03-3561-0515
http://www.gallerykobayashi.jp/