ガルリSOLの高木俊宏展を見る

 東京銀座のガルリSOLで高木俊宏展が開かれている(7月6日まで)。高木は1955年岡山県生まれ。銀座や浦和など各地の画廊で個展を開いている。
 今回は川に映った空、川の表面の波を描いているように見える。その波の表現がとても美しい。実家のある岡山の川を描いているという。

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 上に掲載した大作が良かった。川に映る青空の表現が美しい。上方には岸辺の建物が映っているのを描いているが、このあたりは出来るだけ省いて、川に映った空を大きく書いても良かったのではないか。そんな勝手な提案をするのも、小品が数点出品されていて、それらの完成度がきわめて高かったからだ。F0、SM、F3がそれぞれ2点ずつ並んでいるが、いずれも右側の建物を極力排した波を描いた作品が美しいからだ。これら小品の完成度は目を見張るものがある。しばしば小品がエスキース、下絵っぽい扱いをされたり、軽く描かれるような印象が強いのに、今回の高木の小品は完成度が高く力強い作品となっている。
 そのほかにも下記のような作品が展示されていた。

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※高木の「高」は「はしごの高」。
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高木俊宏展
2019年6月24日(月)-7月6日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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ガルリSOL
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6階
電話03-6228-6050
http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/