東京六本木のShonandai Galleryで高島進展が開かれている(2月19日まで)。高島は1959年兵庫県生まれ、1982年に武蔵野美術大学建築学科を卒業したあと、1984年に武蔵野美術学園油絵科を卒業している。その後メキシコのアジェンデ美術学校に1年間留学した。
高島はきわめてユニークな技法で作品を制作している。筆を使った作品と色鉛筆を使った作品、それに最近は金筆や銀筆、銅筆を使った作品を作っている。
筆の場合、インクは途中で継ぎ足さないので色がだんだん薄くなる。色鉛筆では細く削っておいた芯がだんだん太くなるので色が濃くなっていく。金筆や銀筆等は最初細かったペン先が太くなっていく。
高島はこれらの技法をアメリカの現代音楽の作曲家スティーブ・ライヒとジョン・ケージの方法から発想したという。ライヒはミニマル・ミュージック、ケージは偶然性の音楽を作っている。
高島の作品は他では見たこともない独特のものだ。だが、とくに白い紙に金や銀や銅筆で描いたものは写真に撮りにくい。実際に画廊に足を運んで独特の世界を実際に見てほしい。画廊は地下鉄日比谷線と大江戸線六本木駅、千代田線乃木坂駅から徒歩3〜5分ほど。国立新美術館のすぐ近くになる。
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高島進展−Double Space−
2018年2月7日(水)〜2月19日(月)
12:00〜19:00(最終日は17:00まで)2月13日休廊
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Shonandai Gallery
東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル3階
電話03-3403-0103
http://www.shonandai-g.com/