ガレリア・グラフィカの藤原泰佑展を見る

 東京銀座のガレリア・グラフィカで藤原泰佑展が開かれている(2月17日まで)。藤原は1988年群馬県生まれ。2013年に東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻洋画領域を修了している。2011年にギャラリーツープラスで初個展、以来スルガ台画廊やアートフロントギャラリーなどで個展を続けている。
 私はツープラスでの2度の個展を見てきた。その時はもう一歩という印象だったが、今回の個展を見て驚いた。すっかり一皮剥けている。大きな作品は群馬県太田市を描いている。市内の様子が細かく詳しく描かれている。看板を見れば太田市民だったらどこを描いているかわかるだろう。山口晃を連想するが、山口がシュールレアリスム的なのに比べて、藤原はずっとリアルだ。色彩も以前に比べて洗練さを増している。大きな画面をコントロールしているのも素晴らしい。




太田市街図(以上全体図と部分図)


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藤原泰佑展
2018年2月5日(月)―2月17日(土)
11:00−19:00(最終日17:00まで)日曜・祝日休み
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ガレリア・グラフィカ
東京都中央区銀座6-13-4 銀座S2ビル
電話03-5550-1335
http://www.galleriagrafica.com