東京銀座の広田美術で阿部ふみ展「―真夜中、深く―」が開かれている(12月2日まで)。阿部ふみは1980年東京生まれ、2007年に東京芸大美術学部油画専攻を卒業している。2011年みゆき画廊で初個展、その後広田美術で個展を繰り返し行っている。
阿部はいつも顔を描いている。それも多く悲しそうな顔だ。泣いている顔もある。今回は描いた顔の上からロウを厚くかけているようだ。ロウが涙になっている作品もあった。DMはがきに掲載されているテキストから、
……阿部にとって「顔」は最も多くモチーフに選んでいる題材で、それは精神の自画像でありこころの状態を表す心象画です。……
つらい心が美しい作品を生み出すという矛盾がしばしばみられることは事実なのだが・・・。
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阿部ふみ展「―真夜中、深く―」
2017年11月17日(金)―12月2日(土)
11:00−19:00(日曜祝日 休廊)
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ギャラリー広田美術
東京都中央区銀座7-3-15 ぜん屋ビル1階
電話03-3571-1288
http://www.hirota-b.co.jp