横浜トリエンナーレを見て(2)

 昨日に引き続いて横浜トリエンナーレで印象に残ったいくつかの作品を紹介する。



オラファー・エリアソン 光にまつわる作品を通して、異なる組織や人々を繋げながら、環境、エネルギー、社会問題への具体的な実践を行う、とあるがどう作品と結びつくのかわからなかった


マーク・フスティニアーニ 鏡を利用して、トンネルや穴がどこまでも続いて見える幻影を作っている


マウリティオ・カテラン 壁から吊り下げられたカテランの分身が作家の孤独や死を感じさせるとある


アイ・ウェイウェイ 3,000個の磁器で作られた川蟹、中国語の音が「検閲」の隠語を表すという
【以上横浜美術館、以下赤レンガ倉庫1号館の展示】



ラグナル・キャルタンソン ヘッドフォンの音を頼りに異なる部屋で一つの曲を奏でようと試みる音楽家たちを9つのスクリーンに投影している。これが一番面白かったが、娯楽色も強く、その分無条件に肯定できるとは言い難かった。


小西紀行 10年ほどまえにギャラリーMoMoで初個展をした作家で感慨深い


キャシー・プレンダーガスト 都市や町村以外を黒いインクで塗りつぶしたヨーロッパのロードマップ100冊を、ヨーロッパの地形に見立ててフロアに並べた作品
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 いくつか面白い作品もあったが、総じてつまらなかった。横浜トリエンナーレの端緒とも言うべきNIKAFは強い印象を残した。以来、回を追うごとにレベルダウンしているようだ。東京都現代美術館MOTアニュアルも年々つまらなくなっていったことと似ている。この調子では次回の横浜トリエンナーレは見なくてもいいような気がしてしまう。
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横浜トリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス
2017年8月4日(金)―11月5日(日)