東京日本橋兜町のSPCギャラリーで柴田美智子展「変容」が開かれている(10月28日まで)。柴田は東京都江東区生まれ、詳しいことは分からない。1994年に日本橋好文画廊で個展を開き、その後もギャラリーフレスカ、スパン・アートギャラリー、新宿眼科画廊、ブロッケンギャラリーなどで個展を開いている。
今回は猿の立体が展示されている。リアルな猿でありながら面白かった。金網のような素材で形を作り、それに麻糸を張り付けているようだ。ほとんどが尾を天井から吊り下げている。尾だけで吊り下げられていながら、そのバランスが巧みで生き生きとしたポーズを見せている。
床にも黒い2頭の猿が置かれていて、倒れている猿の下半身が溶け出しているように見え、それが長く伸びてその先からもう1頭の猿が立ち上がっているように見える。これがタイトルの「変容」だろうか。
画廊の空間を見事に使っている。見ていて気持ちの良い展示だった。
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柴田美智子展「変容」
2017年10月16日(月)―10月28日(土)
12:00−19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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SPCギャラリー
東京都中央区日本橋兜町9-7 SPCビル3階
電話03-3666-1036
http://www.spc.ne.jp/
地下鉄東西線・日比谷線 茅場町駅11番出口より徒歩1分
地下鉄東西線・銀座線・都営浅草線 日本橋駅D2番出口より徒歩3分