ギャラリイKのこばやしゆうさく展「生・痕跡としての版」を見る

 東京京橋のギャラリイKでこばやしゆうさく展が開かれている(9月9日まで)。こばやしは1993年山形県生まれ。出身校を聞きそびれてしまったが、2016年「東北芸術工科大学修了展」瀬島賞受賞とあった。今回が初個展となる。



 画廊の空間いっぱいに紐が張り巡らされている。これは新聞紙をひねって紐状にしたものだという。新聞紙だけでできており、補強材は使ってないらしい。紐状の新聞紙を丸めたり結んだり組み合わせたりして、それを画廊の空間いっぱいに張り巡らせている。ただそれだけのものだが、造形としてきれいなのだ。個展のタイトルはちょっと難しくて「生・痕跡としての版」という。
 新聞紙以外でも試みてみたが、折込みちらしなどは色が派手になってしまって、結局色のない新聞紙にしたという。そのことも含めて面白く出来上がっていると思う。
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こばやしゆうさく展「生・痕跡としての版」
2017年9月4日(月)―9月9日(土)
11:30−19:00(土曜日―17:00)
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ギャラリイK
東京都中央区京橋3-9-7 京橋ポイントビル4F
電話03-3563-4578
http://galleryk.la.coocan.jp/