ギャラリーなつかの吉田収展を見る


 東京京橋のギャラリーなつかで吉田収展が開かれている(9月9日まで)。吉田は1960年鳥取県生まれ、1985年武蔵野美術大学を卒業している。1985年かねこ・あーとギャラリーで初個展、以来ルナミ画廊、ときわ画廊、トキ・アートスペースなどで個展を繰り返している。



 今回小さな木彫作品が並べられている。会場風景を撮影したがピンボケで紹介することができない。DMに使われた作品が最もよかった。長辺が25センチくらい。とても複雑な形をしている。裏面も見せてもらったが、すばらしい。彫りながら形を考えたという。
 ほかにもおもしろい形態の作品がたくさんあった。





 ただ、みなサイズが小さいのだ。小さいと工芸的になってしまう。せめてDMに使われた作品をマケットとして、長辺で倍以上の大きさの作品を作ったら、きわめて魅力的な作品だと大きな評価を得られるのではないか。少なくともこれだけの形を作ることができる実力を持っているのだから。
 大きさには別の意味、別の価値が発生するのだ。
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吉田収展
2017年8月27日(月)―9月9日(土)
11:00−18:30(土曜日17:00まで)日曜日閉廊
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ギャラリーなつか
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F
電話03-6265-1889
http://gnatsuka.com/