月曜日から東京渋谷のアートギャラリー道玄坂で山本弘展が始まった。今日は小品の一部を紹介する。
「祠」(6F)と「道」(6F)、どちらも1977年の制作。これだけ異なる作風を同じ年に描いている
「河童」(10F)と「カラス」(6F)、「カラス」は1977年制作、「河童」もその頃か
「落陽」(12F)と「山」(6F)と「落日」(4F)、「落日」は1978年制作。「落陽」もそのころか、これは明らかに飯田市の風越山を北側から描いている。「山」と仮題したのも同じ頃か、これまた風越山かもしれない
「子ども」(4F)と「題不詳」(6F)と「牛」(10F)、「子ども」が1976年、「牛」が1977年、題不詳も同じ頃か。今回、仮に「赤い風景」としておいたが、何かを描いている
「裸婦」(8F)と「自画像」(10M)と「側」(20F)、「裸婦」のみ1967年制作、山本38歳の中期にあたる。「自画像」は不明、「側」は1977年制作。面白いのは「側」の1年後に「流木」を描いていることだ。山本は抽象的な作品を描いている時にも具象的な作風を手放していない。すると抽象的と見えた作品もその陰に強く具象的なものが隠れているのだろう
「流木」(20F)、1978年制作か
「少女」(4F)と「黄色い顔の女」(4F)、「少女」は1976年、「黄色い顔〜」も同じ頃か。この「黄色い顔〜」は明らかに長谷川利行の作品を下敷きにしている。
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山本弘展
2017年6月26日(月)−7月2日(日)
11:00−18:00(最終日16:00まで)
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アートギャラリー道玄坂
東京都渋谷区道玄坂1-15-3 プリメーラ道玄坂102
電話03-5728-2101
http://www.artshibuya.com
渋谷駅から直結の渋谷マークシティをまっすぐ進む。
エスカレーターを乗り継いで最上階まで進んで左折してビルを出る。
最上階は通路の左手がうどんの美々卯ととんかつの和幸、右手に銀座ライオンとエクセルシオールカフェがある。
それらを抜けたところの左手に出口がある。出てすぐ右折、すぐ左折の右側で看板が出ている。渋谷駅から徒歩5分ほど。