ガレリア・グラフィカbisの田中幹展を見る

 東京銀座のガレリア・グラフィカbisで田中幹展が開かれている(2月25日まで)。鉄で作られた抽象彫刻展だ。田中は1982年、神奈川県生まれ。2006年に多摩美術大学美術学部工芸学科を卒業している。2008年にここガレリア・グラフィカbisで初個展、その後横浜のギャラリー四門と青山のGLOSSで個展を行い、今回が4回目となる。



 田中は鉄の小さなピースを使い、それを溶接して作品を作っている。今回のメインの小山のような形の作品は150kgあり、今までも200kgや250kgの作品を作ってきた。



 ほかには無言の砦といったような作品が並べられている。9年前の個展の作品をファイルで見せてもらったら、それをよく憶えていた。印象深い作品だったから。
 単純なかたちであるにも関わらず、過去のどこかで出会っているようなある意味決してよそよそしくはないかたち、違和感のない形状をしているのも不思議だった。
       ・
田中幹展
2017年2月20日(月)―2月25日(土)
11:00―19:00(最終日17:00まで)
       ・
ガレリア・グラフィカbis
東京都中央区銀座6-13-4 銀座S2ビル1F
電話03-5550-1336
http://www.gg-bis.com