ギャラリー川船の正札市

 年末恒例ギャラリー川船の「歳末正札市」が始まった(12月10日まで)。およそ150点の近現代絵画が並べられている。川船は銀座京橋地区の画廊では広い方だが、その広い画廊の壁面いっぱいに展示されている。主要な作品画像とリストはホームページで見られるという。




 ざっと見てきたが、中村正義の岩彩が40万円、小山田二郎は5点ほどあって12万から28万円、中村直人ガッシュが22万円、長谷川利行が35万と55万と150万円、吉仲太造がミクストメディアとシルクスクリーンの2点、井上長三郎の水彩が2.2万円で安い! 脇田和は6Fの油彩が45万円、難波田史男も45万円、麻生三郎の油彩F4はさすがに58万円、山下菊二のエッチングが10万円、ほかに野田弘志エッチングや寺田政明のコンテ、猪熊弦一郎のデッサンもあった。安いものでは8千円からあった。
 いずれも格安であることは間違いない。東京スクエアガーデンの向って左横路地を進み、加島美術の横の階段を地下へ降りれば、たとえ見るだけでも無口な画廊主が歓迎してくれるだろう。150点の近現代絵画を堪能されたい。
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「歳末正札市」
2016年12月5日(月)〜12月10日(土)
11:00〜19:00(会期中無休)
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ギャラリー川船
東京都中央区京橋3-3-4 フジビルB1F
電話03-3245-8600
http://www.kawafune.jp/