新宿眼科画廊の正親優哉展「みどりなるもの」がおかしい


 東京新宿の新宿眼科画廊で正親優哉展「みどりなるもの」が開かれている(3月30日まで)。正親は1987年東京生まれ。2010年に日本大学芸術学部美術学科彫刻コースを卒業している。2011年ギャラリーKINGYOで初個展。2006年より越後妻有アートトリエンナーレに参加し、また各地のグループ展にも参加している。





 今回新宿眼科画廊を訪ねると、入口から緑色の大きな彫刻が見えた。何だかカエルが大きな口を開いたみたいな作品だ。ヘルメットのようにも見えるが、目と鼻らしきものが描かれている。内部は黒く塗られている。中へ入って外を見ると、入口の向こうに画廊の前の道路がよく見え通行人が行き交っている。


 作品の後ろへ回ってみる。壁際一杯まで作品が置かれているので真後ろから見ることは難しい。葉書くらいのたくさんの鉄板を溶接して作られているようだが、全体は5つくらいのパーツに分けられる。それを内側からビス留めしている。
 DM葉書を見て初めて全体像が分かった。ちょっと間の抜けた情けない顔のキャラクターだ。おかしい。

 別室には小品が並んでいたが、みな斜めに立てられている。それらはバケツとか金だらいとかボンベのような形をしている。斜めに立てられているのは安易にそのような機能を持った道具と見てほしくないことの主張だろうか。

 ファイルには過去の作品が載せられていたが、2011年のギャラリーKINGYOで展示したこれまたカエルの大きな立体作品が今回にも増しておかしかった。見逃したのが残念。
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正親優哉展「みどりなるもの」
2016年3月18日(金)−3月30日(水)
12:00−20:00(最終日のみ17:00まで)
3月24日(木)休廊
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新宿眼科画廊
東京都新宿区新宿5-18-11
電話03-5285-8822
http://www.gankagarou.com/
新宿ゴールデン街横の四季の道出口から右に50メートルほど
地下鉄副都心線 新宿三丁目駅E1出口から3分くらい