ギャラリーなつかで「たまびやき」を見る

 東京京橋のギャラリーなつかで「たまびやき」が開かれている(10月3日まで)。「たまびやき」は、毎年ギャラリーなつかで開かれる多摩美術大学工芸学科の陶の選抜展だ。


高田成美:ムーアのように空洞のある立体を作っている。表面は微小な形の集積で、どこか女性性を感じさせる。


太田浩子:大きな金魚を2匹キスさせている。抽象的な形と見えて、大きな尻尾だったり小さな金魚の体だったりするおもしろさ。華やかな造形が印象に残る。

鈴木珠美:魚を作っている。一見写実的でよく見れば十分遊んでいる。そのユーモアがすばらしい。

今城芙美乃:不思議な形だ。魚だろうか。バングラデシュビエンナーレでグランプリを獲った真島直子の鯉の立体を思い出させる。おどろおどろしているところが共通か。

神谷紀彰:卵型の立体は触ると小さな振動が伝わってくる。中にスピーカーが入っているという。


増田結衣:武器茶碗。シュールなおもしろさが伝わってくる。


江藤真央:「降り積もった雪は細かい粒子が温度で変化し、形を変えます。……土でできた危うい構造が焼成を終えると、形の崩れる様子が強度を持って現れました」と書いている。発想がおもしろい。
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「たまびやき」
2015年9月24日(月)〜10月3日(土)
11:00〜18:30(土曜日17:00まで)日曜休廊
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ギャラリーなつか&C-View
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1階
電話03-6265-1889
http://homepage2.nifty.com/gallery-natsuka/