宮木沙知子展が興味深い


 東京神田神保町のギャラリー福果で宮木沙知子展が開かれている(9月12日まで)。宮木は1985年青森生まれ、2010年に女子美術大学芸術学部を卒業し、2012年に同大学大学院修士課程を修了している。2013年にギャラリーForgottenDreamsで初個展、ここギャラリー福果では今回が2回目となる。宮木の制作技法がユニークだ。
 宮木は下絵を作り、それに従って絵具を別の平滑な平面に流し込む。乾燥した絵具を剥がし、それを画面に貼る。いわば絵具でコラージュしている。ときに剥がした絵具を切り取ることもある。宮木が書いている。

流動的な絵の具をコラージュする事で、
偶然性を含んだ物体を意図的に操作する事が可能になり、
空間に心地よさをプラスしている。
また、今回の作品は普段見えない絵の具の裏側を表面になるように貼り付けている。
日ごろ見えていない部分の綺麗さ・面白さも感じる事が出来る。





 このような制作方法を採っている作家を私は寡聞にして知らない。とてもユニークな方法だと思う。
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宮木沙知子展
2015年9月3日(木)ー9月12日(土)
12:00−19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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ギャラリー福果
東京都千代田区神田神保町1-11 2階
電話03-3259-6555
http://www.gallery-fukka.com/