藍画廊の日比野絵美展「-empty room-」がおもしろい

 東京銀座の藍画廊で比野絵美展「-empty room-」が開かれている(6月20日まで)。日比野は1986年神奈川県生まれ、2009年に日本大学芸術学部美術学科版画コースを卒業し、2011年に同大学大学院芸術学研究科博士前期過程を修了している。2011年に藍画廊で初個展、その後藍画廊で3回、ギャラリーゴトウ2nd roomで1回個展を開き、今回が6回目の個展となる。
 展覧会歴に「落石計画」に参加とあるので、訊けばやはり高浜利也に教わっていたという。そういえば作品も高浜と似た傾向がある。しかし高浜と異なり、女性的な官能が感じられる。一見ミニマル・アートの気配があるが、そこはかとない表情があって、禁欲的ななかに官能性が感じられておもしろい。



 白黒で一見地味な印象を受けるかもしれないが、実際に見れば細部に豊かな表現を認めることができるだろう。こんな単純そうな形がなかなかおもしろいのだ。

 小さな作品はモノタイプ(1点もの)で、価格が税込み3,240円ととても安い。お買い得ではないかと思う。
 ぜひ画廊まで足を運んでみてほしい。
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日比野絵美展「-empty room-」
2015年6月15日(月)〜6月20日(土)
11:30〜19:00(最終日18:00)
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藍画廊
東京都中央区銀座1-2-5 西勢ビル2階
電話03-3567-8777
http://www.igallery.sakura.ne.jp/