藍画廊の亀山尚子展がすばらしい


 東京銀座の藍画廊で亀山尚子展が開かれている(6月13日まで)。亀山尚子は1970年静岡県生まれ、1995年に武蔵野美術大学大学院を修了している。大学院在学中の1994年に東京芸術劇場展示室で初個展を開いた。その初個展から非凡な作家だった。その後、藍画廊を主に、また23ギャラリーで個展を開き、VOCA展にも選ばれている。
 都内での個展は2011年の藍画廊以来4年ぶりになる。初個展以来抽象的な画面を作ってきたが、数年前から植物をイメージしたような形が現れている。それがとてもすばらしい! 色彩が洗練され、空間の扱いが優れている。亀山の画面を見ると、しばしば痩せがちな抽象でもなく、表面的な具象でもない独自なイメージをつかみ取っていて、絵画としての完成度がとても高い。もっとも優れた中堅作家の一人だろう。これでもっと頻繁に個展を開いてくれればそれ以上言うことはないのだけれど。





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亀山尚子展
2015年6月8日(月)〜6月13日(土)
11:30〜19:00(最終日18:00まで)
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藍画廊
東京都中央区銀座1-2-5 西勢ビル2階
電話03-3567-8777
http://www.igallery.sakura.ne.jp/